みちのりグループと東京電力ホールディングスは、早期の脱炭素社会の実現に向けて連携し、電気バスの効率的な大量導入を可能とするエネルギーマネジメントシステムの構築を目指し、2022年より取組みをスタートいたしました。

バスEMSとは

私たちが開発するバスEMSとは、みちのりグループが開発する「電気バスの運行管理」をマネジメントするシステム(下図の左側)と、東京電力ホールディングスが開発する「エネルギーの需給調整」をマネジメントするシステム(下図の右側)を一体化したものとなります。

バスEMSによるエネルギーマネジメントにより、電気バスの持続的な導入モデルを目指します。

太陽光発電のような出力が不安定な再生可能エネルギーを、出力が多い日中に充電、電力需給のひっ迫時には充電を避け、逆に電気バスから系統に電力を提供することも可能になります。

このようにして、電気バスがエリアの電気需給の調整力としても活躍すると共に、バスEMSと地域エネルギーマネジメントが連携することで、電力運用の効率化、再生可能エネルギーの導入を促進します。

さまざまな地域や自治体における交通利便性の向上、地域のカーボンニュートラル化へバスEMSが貢献します。

バスEMSの機能

バスEMSは、バスのダイヤ編成やリアルタイムの運行情報に基づき、電気を効率的に利用するための運行支援を行います。機能としては、「エネルギーの予測」「充電計画の最適化」「制御」と大きく3つに分かれます。

エネルギーの予測

当日の運行情報や天候条件に基づき、バス運行に必要な消費エネルギーを予測します。

充電計画の最適化

電力コストを最小化するため、バスの運行制約の中で、電力デマンドのピークカットやシフトを実現する最適な充電計画を自動的に生成します。

制御

充電計画に基づき電力の調達と充電器の制御を行います。

バスEMSプロジェクト

私たちのバスEMSは、みちのりグループと東京電力ホールディングスがそれぞれの事業活動を通じて培ってきたノウハウや強みを活かし、NEDOのグリーンイノベーション基金事業の支援を受け、開発しています。詳しい取り組み内容はこちら(バスEMSプロジェクト)をご覧ください。

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