UITP―Global Public Transport Summit@Barcelonaの視察レポート
みちのりホールディングスのメンバーが、世界の公共交通の最前線を体験し、電気バスの最新動向を確認するために、UITP(国際公共交通連合)が主催する”Global Public Transport Summit”@Barcelonaに参加いたしました。
"Bright Light of the City"と銘打たれたこのサミットは、公共交通の革新的進展を映し出す重要なイベントであり、脱炭素社会への強力な推進力がこの場で明確に感じられました。
電気バスのグローバルな展開
EU圏のディーゼルバスからの転換:
EU圏では電気バスへの移行が急速に進んでおり、政策的な支援や都市間での知見共有が活発に行われています。自治体が導入費用を負担する事例もあり、ステークホルダー間でのカーボンニュートラルに向けたアピールが盛んです。
アジアと北米の動向:
上海や深セン、コロンビア、カナダ、アメリカ等の地域からも電気バスに関する展示や講演があり、グローバルな脱炭素化への機運が感じられました。
インフラと電気バスマネジメント
充電インフラ:
主に夜間にケーブル充電を行い、日中はOpportunity Chargingを用いるのが海外では一般的ですが、冬季の雪影響でパンタグラフの接触不良が課題になっています。
マネジメントシステム:
世界的にもようやく電気バスの運用が本格化したフェイズにあります。電気バスの運用を効率化するマネジメントシステムやEMSの導入はまだ始まったばかりですが、マネジメントシステムの必要性は一部の大量導入事業者にとって認識され始めました。今後の動向についても注視が必要です。
先進事例・知見を日本へ転用
海外の先進事例から学び、電気バス・電力インフラ・それらマネジメントシステムのさらなる理解を深めるとともに、得られた知見を活かして日本における先進的な取り組みを進めて参ります!